ドローンのプロポとは

ドローンを操縦するために必要な機器の一つに「プロポ」というものがあります。
プロポとは「プロポーショナルシステム」の略で、送信機やコントローラーなどと呼ばれることもありますが、

プロポには様々な機能や役割があり、機能を理解し自分に合ったプロポを選ぶことが出来れば、ドローンの可能性は飛躍的に広がります。

プロポの役割とは

プロポの役割は、操縦者の命令をドローンに届けることです。
操縦者がスロットルを操作することで出した命令をプロポがドローンへ向けて送信、ドローンの受信機がその命令を受信しフライトコントローラー→ESC→モーターへと命令が伝えられることでドローンが動きます。
最近ではスマートフォンとアプリでプロポの役割を代替することができますが、プロポでは実際のスティックやボタンを操作するため、より細かく繊細な操縦が可能となります。
より精密で直感的な、自由度の高い操縦・飛行を実現するためには、プロポが必須と言えます。

プロポの操作方法

プロポの持つ可能性を最大限に活用するため、まずは押さえておくべき基本的な用語と機能を紹介します。

スロットル

スロットルとは、ドローンの上昇・下降を制御する命令のことを言います。基本的にスロットルを制御するスティックを前へ倒すと上昇、後ろへ倒すと下降します。

エレベーター(ピッチ)

エレベーター(ピッチ)は、ドローンの前進・後退を制御する命令のことです。
スロットルとは別のスティックを使用して制御することがほとんどで、ピッチを制御するスティックを前へ倒すことで前進、後ろへ倒すことで後退します。

エルロン(ロール)

エルロン(ロール)と呼ばれる操作は、ドローンの左右移動を制御する命令です。
エルロンはドローンを左右に回転させるのではなく、正面位置は変えないまま、ドローンを左右いずれかへ傾ける操作です。
操作としては、エルロンを制御するスティックを右に傾ければドローンも右へ、左に傾ければドローンも左へ傾く、という操作方法です。

ラダー(ヨー)

ラダー(ヨー)と呼ばれる操作は、ドローンを左右いずれかへ回転させる命令です。
ラダーはドローン全体を回転させることで、ドローンの正面方向が変わるという点が、エルロンとは異なります。
ラダーを制御するスティックを右へ傾ければドローンの正面が右方向へ、左へ傾ければ左方向へ回転します。

基本的には、スロットル・ピッチ・エルロン・ラダーの4つの操作を組み合わせてドローンを操縦します。

テレメトリー機能

テレメトリー機能とは、ドローン側からプロポへ向けて様々な情報を送信・プロポが受信する機能のことです。
ドローン側から送信される情報には、バッテリーの残量やモーターの回転数・温度といった機体の情報、現在の高度や速度といった飛行に関する情報、GPSで算出した位置情報などがあります。
テレメトリー機能があれば、これらの情報を受信し、プロポの画面上に表示することができます。

トリム調整機能

トリム調節機能とは、操作と実際の飛行のずれを調整する機能です。
ドローンをホバリングさせようとした際、左右あるいは前後にブレが生じた時に、トリム調節機能を使用して細かく調整することでホバリングを調整し、安定させることができます。
多くの場合はスロットルの近くにトリム調節を行うためのボタンなどがあります。

ミキシング機能

ミキシング機能とは、一つのスロットル操作に対し、複数の操作を一緒に行うように設定できる機能です。
例えばあらかじめ特定の角度でのエルロン操作に対してラダー操作を紐づけておき、スムーズに旋回できるように設定する、といった活用などが考えられます。

まとめ

プロポは上手に活用することで、操作の技術は飛躍的に向上し、ドローンの可能性も大きく拓くことが期待できます。
自分に合ったプロポを使用することで、ドローンの楽しみはこれまで以上に大きくなることは間違いありません。

あわせて読みたい

No posts found!