複数台のドローン同時飛行の際の必須ポイントとは

「ドローン好きの友人と一緒に、ドローンを飛ばして楽しみたい」と考えたことがある方もいらっしゃると思います。
では、誰かと一緒にドローンを飛ばしたいとき、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?
今回は、複数台のドローン同時飛行での押さえておきたい必須ポイントをまとめました。

複数台ドローン同時飛行での押さえておきたいポイント

複数台のドローンを同じ場所で飛行させる場合、考慮しなければならない重要な点をまとめました。
経験豊富なパイロットであっても、わずかなミスがドローンや周囲の人や物に大きなダメージを与えることがあることを覚えておきましょう。

複数機体の場合でも、機体ごとに操縦士登録が必須

国土交通省に飛行の許可申請を行なう際、機体が複数ある場合は、機体ごとに操縦士を登録しなければなりません。
ひとつの機体につき、必ずひとりの操縦士が必須となりますので、登録時にご注意ください。

ドローン同士の衝突対策

友人や知人と一緒にドローンを飛ばしていて、もし相手のドローンにぶつかりそうになったら、衝突を回避するようUターンや上昇・下降などを行ないましょう。
もちろん、最初からぶつかりそうな危険を生まないよう、ドローン同士で一定の距離を保って飛行することが大切です。
また、飛行中に自分や友人・知人以外の操縦するドローンや飛行機などの飛行を確認した場合にも、同様の対応を必ず徹底してください。

30m以上の距離遵守

既存の航空法におけるドローンの飛行ルールのなかには、「人(第三者)または物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること」というものがあります。
第三者や物件はもちろんのこと、ドローンを一緒に飛ばしている友人・知人に対して故意にドローンを接近させることはせず、必ず30m以上の距離を保って飛行することを遵守しましょう。

電波干渉に要注意

ドローンの機体には、用途に応じて異なる周波数が使われています。
たとえば、初心者にも人気のコンシューマー向けドローンに使われている周波数は、「2.4GHz帯」です。
測量や点検など、ビジネスで用いられる産業用ドローンの周波数は、「5.7GHz帯」。
そして、ドローンレースに用いられるFPV対応のレース用ドローンは、「5.8GHz帯」の周波数が使われています。
ここで気を付けたいのが電波の混信です。
同じ周波数を使う機体を複数台、至近距離で同時に飛ばしたことで、電波を奪いあってしまい電波をうまく確保できなかった機体が異常動作を招き、機体を制御できなくなることで暴走や墜落を起こす可能性もあり得ます。
「一度に同時飛行させる台数を限定する」「機体同士およびプロポを持つ操縦者同士で一定の距離を保つ」など、複数台で同時飛行をさせるときには、電波干渉を避け、事故を起こさないための対策を徹底しましょう。

電波障害が起こりやすい場所とは

飛行を計画している場所に携帯電話の基地局など、鉄製・金属製の建造物がある場合、電波障害に要注意です。
基地局では、多くの周波数が利用されていることから、プロポが近くの周波数を感知し、適切な周波数を受信しづらくなったり、受信感度が低下したりする可能性があります。
もちろん、基地局の近くでドローンを飛ばしたからといって、必ずしも影響を受けるとは限りません。
しかし「複数台での同時飛行」と「基地局近辺での電波障害」が同じタイミングで起こることも考えられるため、こうした可能性があることも視野に入れておくことが大切です。
複数台を同時飛行させるときには、単独での飛行時以上に、飛行経路を慎重に計画したほうがいいでしょう。

まとめ

今回は、複数台のドローン同時飛行時に押さえておきたいポイントを解説しました。
衝突回避や電波干渉対策などに気を付けながら、ルールを守って楽しく実践しましょう。

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