ドローン飛行に使われているジオフェンス機能とは

ジオフェンスという言葉を聞いたことはありますか?
ドローンを飛行させるときの安全対策に利用できるのがジオフェンス機能です。
本来はダメなケースでも、ジオフェンス機能を活かすことでドローン申請の許可承認を取ることができるパターンもあります。
この記事では、ジオフェンス機能が何なのか、そしてドローン飛行申請にどう役立つのかを解説します。

ジオフェンス機能とは

ジオフェンスとはドローンの侵入を制限し、飛行禁止エリアを仕切る空中のフェンス(柵)のことで、ジオフェンス機能とは、実際目に見えない仮想の柵を作り出し、その柵より先にドローンがはみ出さないようにするための機能です。
高度20mにジオフェンスを設定すると、それ以上高度が上昇することはなく、距離を30mと設定すればそれ以上はジオフェンスにより飛行することができなくなります。
つまり、ジオフェンスとはドローンが間違って飛行禁止エリアに入ってしまわないように、ドローンの飛行範囲を自動的に制限する安全機能の1つです。
またこの機能は、風でドローンが流された時ばかりでなく、プロポの操縦を誤った場合等にも効果抜群です

ジオフェンス機能の活用

安全対策

ジオフェンス機能は安全対策として用いられる機能です。
フェンスという名前の通り、柵としての機能を果たしています。
物理的なフェンスではなく周囲の安全を確保するための仮想上のフェンスとなります。

初心者の練習用

ジオフェンス機能ですが、飛行練習するにはとても有効です。
操縦を誤ったり、突風が吹いて機体が流されたりと、ドローンのフライト中は予期せぬ問題が起こりえます。
水平距離の制限を10~20メートル以内の狭い範囲に指定しておくことも可能ですので、思わぬ操縦ミスでも、機体は一定範囲にとどまり事故防止効果があります。
ドローンを有線で繋いで練習するという方法もありますが、ジオフェンス機能がある機体なのであれば、ぜひ活用してみましょう。

飛行申請にどう役立つのか

飛行申請の際には10時間以上の飛行実績が求められており、この10時間の飛行実績が無いと許可承認をとるのが難しくなってきます。
ただし、ジオフェンス機能を利用し飛行エリアを特定することで許可承認をもらえる可能性があります。

第三者の立ち入りを制限する

  • ジオフェンス機能を使って飛行制限を設定
  • 10時間以上の操縦経験を持つ監督者を傍におく
  • 監督者の助言指導のもと操縦を行う
  • 危険と判断したときは監督者と操縦を交代する
  • これらの対策を組み入れて安全対策を作っていきます。

    ジオフェンス機能を使っての飛行制限

    ジオフェンス機能を簡単に言うと飛行範囲を制限できるものです。
    定められた範囲の外は飛行できないように設定できます。
    またジオフェンス機能は、水平距離のみだけでなく高さも制限できます。

    監督者の配置

    審査要領で求められている、10 時間の飛行実績が無いケースにおける申請の場合、飛行実績としてはかなり乏しいということになります。
    なので、操縦者のすぐそばで監督者が見守っている状態で飛行訓練をしなくてはいけません。
    その監督者は、一定能力以上のドローン飛行スキルが必要となり、そこでも「10時間以上の実績」が基準となっています。
    そして、何かトラブルがあったときは、直ぐに操縦が交代できる状況にしておかなくてはいけません。

    まとめ

    今回は、ジオフェンス機能が何なのか、そしてドローン飛行申請にどう役立つのかを解説しました。
    ジオフェンス機能は安全対策として用いられ、飛行練習するにはとても有効な機能になっています。
    またこの機能を使うことで、仮に10時間の飛行実績がなかったとしても申請を通す可能性を生み出すことに使えます。
    とはいえ、監督者や補助者を手配することや、追加の安全対策を書面で伝えなくてはいけませんので、申請における難易度が上がってしまいます。
    ただ、ジオフェンスという機能を知っているというだけで、申請方法の選択が増えるというのも事実です。

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