ドローンショーの仕組みとは

近年、次世代のエンタメとして注目されているドローンショー。
東京オリンピック2020の開会式でドローンを使用した演出が話題となり、ドローンを通じたエンターテイメントが日本でも徐々に浸透してきています。
本記事ではドローンショーの概要や仕組みを紹介します。

ドローンショーとは

ドローンショーとは、LEDライトを搭載した複数のドローンを同時に飛ばし、上空で花火やイルミネーションなど様々なテーマを表現する演出のことです。

バッテリーを搭載し発光しながら場所を移動するので、花火のように煙を出さずに演出できることから、「カーボンニュートラル型の花火」とも言われており花火とは違った楽しみ方ができます。
また、LEDライトは色鮮やかなカラーを出せるため、コンセプトに合わせた演出を上空に描け、遠くからアピールするには最適です。

ドローンショーの仕組みとは

ドローンショーでは、実際にドローンを複数の人間が操作しているわけではなく、プログラミングによって制御されたドローンが自動で動く仕組みになっています。 ドローンショーで用いられる機体は、全てプログラミングによって制御されているので、規則的な動きと飛行中の衝突リスクを大幅に減らせるという大きなメリットがあります。 対応はパイロットが行いますが、作業は無線で制御するだけなのでシンプルになります。 パイロットは、ドローンが正常にGPSを受信しているかをチェックし、同時にバッテリーレベルもチェックして途中でバッテリーが切れないようにすることが必要です。
ドローンの仕組み上、飛行できる時間が長くても20分程度です。 日本では安全面を考慮し、10分程度でドローンショーは終了してしまいます。

ドローンショーで表現できるデザイン

ドローンショーでは、文字・花や動物などのイラスト・企業のロゴ・QRコードなどといったデザインを表現することが出来ます。
ドローンは発光しながら動くため、花火ではできないドローン特有の表現方法を可能にしています。
また、多くの人はスマホカメラで花火の写真や動画を撮影しますが、ドローンショーの最後に企業のロゴやQRコードを表示することによりスマホがQRコードを認識し、自社サイトに誘導することで宣伝や集客に繋がります。

ドローンショーを実施するには

ドローンショーの開催を決定してから、イベントを開催するまで多くのステップを踏む必要があります。
日本でもドローンショーを受け付けている企業があり、発案から開催まで長い期間がかかるため、スケジュールを決めて計画を立てるようにしましょう。

ドローンショーを実施する流れ

まず、ドローンショーを実施する場所や内容を決め、業者のホームページなどから問い合わせます。 次に、ロケハンで現場に足を運び、ドローンを飛ばせる条件を満たしているか調査します。
場所を確保できたあとは、キックオフミーティングがあり、イベントまでの詳しい業務フローを決めます。

次に、アニメーションを作成しますが、作成には一か月程度の時間が必要です。
アニメーションの作成と同時に航空局へ飛行許可申請をします。
飛行許可をもらうまで2週間程度かかります。
航空局の許可がおりたあと、リハーサルを実施し、作成したアニメーションに不備がないか確認します。
リハーサル実施後は当日のイベントに備え、同様の工程で練習し改善すべき点があれば修正します。

まとめ

今後、ドローンを活用したイベントや演出が当たり前になることが予想されています。
ドローンショーを開催するためには事前にルールを理解し、違反をせず周囲の迷惑にならないようにすることが重要です。
また、ドローンショーを開催するためには発案から開催まで長い期間がかかるため、スケジュールを決めて計画を立てるようにしましょう。

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