ドローンの保険について

近年、ドローンの普及が急速に拡大している一方で、事故の発生が大きな問題となっています。

万が一事故を起こしてしまった時のためにも「ドローン保険」の加入が推奨されています。

「機体保険」と「賠償責任保険」

ドローンの保険には、「機体保険」と「賠償責任保険」の二つが存在しています。

機体保険

機体保険とは、ドローンの機体にかける保険です。操作ミスによって破損した機械の修理費用や、行方不明になった機体の捜索費用、保管中に火災や落雷によって破損した機体の修理費用などを担保してくれます。

トイドローンの加入は、逆に機体の価格よりも保険料の方が高くなるケースもあり一般的ではありませんが、産業用など高額な機体であれば加入しておいた方が安心です。加入する場合は、補償対象の機種、範囲などをよくチェックしておきましょう。

賠償責任保険

人や物に損害を与えてしまった時、その損害賠償金を補填する保険です。対人・対物賠償に加え、空撮によるプライバシー侵害で訴えられた時などに適用される「人格権侵害賠償」もあります。

また、ドローン保険の区分方法には「個人向け保険」と「法人・事業主向け保険」があります。個人向け・法人向けを分ける基準としては、ドローンの「使用目的」が重要となります。

個人向け保険

個人向け保険とは、「趣味でドローンを飛行させる場合」に適した保険のことです。

趣味目的でも、空撮した画像・映像をインターネット上などにアップする行為は業務行為とみなされ、補償が適用されません。

法人向け保険

法人・事業主向け保険とは、法人や事業主が「業務や事業でドローンを使用する場合」に適した保険のことです。趣味目的と該当する場合、保険は適用されません。

撮影した画像・映像をネット上に公開する場合は、趣味目的でも法人向け保険への加入をおすすめします。

まとめ

趣味目的や業務目的、どちらでもドローンを飛行させる以上は様々なリスクを伴います。

万が一の事故や故障で多額の費用が発生するため、リスクに備えるためにも保険へ加入することはとても大切です。

ドローンを飛行させる用途を明確にし、自分に適した保険に加入することをおすすめします。